2024/02/11

生成AIによるWeb検索結果汚染と検索エンジンの未来について考える

生成AIによるWeb検索結果の汚染は恐らく今後かなり問題になると考えている。

恐らく、ある程度人気のあって専門性のあるテーマを生成AIで作って、生成AIでそのテーマに沿った記事を無限に生成してしまえばそれだけで無限にWebサイトが作れる。現状だと、所々違和感のある文章が生成されるので見分けがつくかもしれないが、近々そんな見分けすらつかないようになると思う。似たようなことを考える人が今後沢山出ることが予想されるので大手のサイト以外はほぼ検索に出ない状態になり、個人ブログ的なものは消えゆくことが予想される。

そうなると、今後まとまった情報を共有する意味が薄くなり、インターネット上に最新の情報がなかなか出てこないことが予想される。検索エンジンを使うより、SNSなどで検索した方がマシな状態になりかねない(現状でもその傾向が強くなっているが)。

これはあくまで短期~中期的な話であって、長期的にみると検索エンジン自体がChatGPTみたいなものに置き換わって、全世界のSNSを含むWebサイトをスクレイピングして最新の情報を元にAIが答えてくれるシステムになると思う。結果的に、Web検索と言うもの自体がオワコンになるのは変わらないが。

生成AIによる情報検索システムは、GoogleがWeb検索技術を持っているので多少有利なのかもしれないがそれほど有利ではないのではないかと思っている。Googleの持ってるデータベースは、検索ワードとサイトのURLを紐づけるようなものであって、サイトに書かれている文章の意味を学習させるには1からデータを集めなければならない。つまるところ、Microsoftだろうが他のベンチャーだろうがほとんど1に近い状態からのスタートになるので今後検索業界が大きく動く可能性が高い。

生成AIによる情報検索が主流になると、無料の情報以外(エンタメや通販等)がないWebサイトに価値がほぼ無くなるので、Web広告業界も苦しくなるかも。

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